キヤノンEOS R10には、高性能AFが搭載されている。
AFが速くて正確なので、テンポよくシャッターが切れて撮影自体が楽しくなる。
ボディ内手振れ補正が非搭載など不満点はあるものの、AF性能や撮影の楽しみを重視するなら「EOS R10」を購入しても後悔はないと思う。
Z50と比較
EOS R10のキットレンズ以上の画質を追求すると高価なフルサイズ用レンズが必要になり、Z50のWレンズキット(15万円)よりコスパは悪くなる。
X-S20と比較
「EOS R10(実売11万円)」+「フルサイズ用RFレンズ(中古美品6万円)」=17万円で始めることができる。
X-S20(実売20万円)+XF16-50mm(実売10万円)=30万円となるので、X-S20のコスパは悪い。
「EOS R10+RF24-105mm」
個人的には「EOS R10(11万円)」+「RF24-105mm f4-7.1 IS STM(中古美品6万円)」の合計17万円からはじめといいと思う。
ただ、Z50のWズームレンズキットの焦点距離(換算24mm~375mm)をカバーするには、EOS R10(実売11万円)とフルサイズレンズ3本(20万円)の合計約31万円が必要になる。
コスパはニコンZ50Ⅱ(Wズームレンズキット)の方が優位だと思う。
「ニコン Z50」と比較すると「キヤノンEOS R10」の方がAF性能が高い。
しかし、キットレンズは、ニコンZ50の方が性能が高い。
- ニコンZ50 :キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
- キヤノンEOS R10:「キットレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」
左「EOS R10+RF24-105mm」/右「ニコンZ50+Z DX12-18mm」
超広角レンズで比較
焦点距離は少し違うが、超広角レンズで比較してみます。
EOS R10・RF-S10-18mm(換算16mm)
キャノンEOS R10は画像を拡大すると直線がギザギザになっている。これはiPhoneのように撮影後にボディ内で画像補正をしているためだと思われる。
もちろん、拡大しなければ「ギザギザ」は見えない。
ニコンZ50(Z DX 12-18mm)
直線がギザギザになっていない。APS-C用レンズを使用する場合、解像度はニコンZ50の方が高い。
ニコンZ50とEOS R10のセンサー性能はほぼ同じで、APS-Cレンズはニコンの方がいいと思う。
ただし、EOS R10にフルサイズ用レンズを装着すると、APS-Cレンズを装着したニコンZ50と同等になると思う。
しかし、コスパという点では、ニコンZ50のWレンズキットが最強だと思う。
EOS R10のボディのAF性能は高いが、キットレンズの性能は「ニコンZ50」のキットレンズよりも悪い。
もちろん、EOS R10のキットレンズは、屋外の順光なら解像度が高く合格点だと思う。
しかし、暗所や日陰の画質がよくない。
キヤノンはレンズを軽量・小型化して画質が悪化したのをカメラボディで補正するという考えだと思うが、あまりにもレンズを軽量・小型化し過ぎていると思う。
購入後、キットレンズでは物足りなくなって、フルサイズ用レンズを購入するかもしれない。
例えば、フルサイズ用のレンズ「RF15-30mm(中古美品7万円)」や「RF24-105mm(中古美品6万円)」追加で購入するとボディと合計で25万円くらいになる。
一方、ニコンZ50のダブルレンズキットなら15万円で数年は使える。
結局、10万円くらいの高級コンデジの上位互換として、EOS R10のレンズキット「RF-S18-150」を購入するのであればいいと思う。
しかし、一眼カメラとして購入するならば、キットレンズでは満足できなくなって、フルサイズ用レンズを追加購入すると、予想外に高くなる。
ニコンZ50(レンズ Z DX 50-250mm)で撮影
ニコンZ50は、2019年発売のカメラだが、今でも現役で使えるくらい高性能だと思う。
日中の屋外で撮影して、SNS用に横幅1000ピクセルまで縮小するならフルサイズ機と画質の差はない。
実際、ニコン公式HPにフルサイズ機で撮影した飛行機の写真が掲載されていたが、ダウンロードして画素数を同一にして上記APS-CのZ50の写真と比較した。
するとニコンZ50の方が解像度が高かった。
もちろん、同条件ならば、フルサイズの方が解像度は高い。
しかし、「APS-Cで最高の晴れ」と「フルサイズで曇り」ならば、「APS-Cで最高の晴れ」の方がいい画像になる。
EOS R10で上記のニコンZ50の写真並みの撮影をしようとすると「RF100-400m F5.6-8 IS USM」(実売9万円)が必要になると思う。
その場合、「EOS R10 RF-S18-45 IS STM レンズキット(13万円)」+「RF100-400m F5.6-8 IS USM(9万円)」=22万円になってしまう。
一方、ニコンZ50のキットレンズは極めて優秀なので、追加でレンズを買う必要がない。
「ニコンZ50」のダブルレンズキットの15万円で上記のような飛行機の画像を撮影できる。
したがって、キットレンズだけで撮影をするつもりならば、Z50のダブルレンズキットを購入した方がコスパがいい。
約100m離れて、超広角撮影(換算15mmと換算16mm)500%に拡大


X-S20が2024年1月と4月にアップデートし、AF性能が向上したので、撮り比べてみた。
実際にはしないが500%まで拡大すると、X-S20(裏面照射型センサー搭載)の方が明らかに解像度が高い。
しかし、SNS用に横幅1000ピクセルまで縮小するなら、EOS R10の画質で十分だと思う。
EOS R10は、ボディとレンズを合計しても(429g+150g=579g)なので、手軽に撮影するにはちょうどいい。
ただ、超広角レンズ「RF-S 10-18mm」は沈胴式で不便だし、小さすぎてコンデジみたいで、テンションが上がらない。
「X-S20」のAF性能が上がったので、重要な撮影では「EOS R10」の使用頻度は少なくなった。
着陸する飛行機を約1kmの距離から撮影して拡大。
EOS R10を購入したのはRF-S10-18mmが発売されたので、APS-Cカメラ最軽量(429g+150g=579g)で超広角撮影できるようになったからだ。
EOS R10を購入する場合、特定のレンズ(例えば「RF-S10-18mm」や「RF100-400mm F5.6-8 IS USM」など)で撮影する目的があるならばお勧めできる。
しかし、汎用機として「EOS R10レンズキット」を購入すると、後々、フルサイズ用レンズを買い足して、結局、高くなる。
キヤノンEOS R10のセンサーは、表面照射型と思われ順光ならば綺麗に撮影できるが、裏面照射型ではないので、暗所性能はやや弱い。
キヤノンのAPS-Cレンズはニコンよりも小型化しており、レンズ性能が悪化しているが、それをカメラボディで補正して、一見綺麗な画像にしていると思う。
ただ、SNS用に横幅1000ピクセルまで縮小すると、キヤノンEOS R10もニコンZ50も画質は同じくらいになる。そこを割り切れば、EOS R10を買っても後悔はないと思う。
しかし、逆光や暗所では、裏面照射型センサー搭載の「X-S20」の方が画質はいい。
キットレンズを使用した場合、2019年発売のニコンZ50よりもEOS R10の解像度は悪いと思う。
「EOS R10+RF24-105mm」
R10+APS-C用レンズ
キヤノン EOS R10にフルサイズ用レンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を装着して撮影したが、画質はかなりいい。
キヤノン EOS R10は表面照射型センサーで、富士X-S20は裏面照射型センサーなので「EOS R10」の方が暗所に弱い。
しかし、EOS R10にフルサイズレンズを装着して撮影すると、X-S20の画質に肉薄する。
結局、キヤノンのAPS-C用レンズ「RF-Sレンズ」は小型化し過ぎて性能が悪い。それをカメラボディで補正して綺麗に見せているだけに過ぎない。
「EOS R10」+「フルサイズレンズ」という使い方が正解かもしれない。
「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」(APS-Cに装着すると24mm-48mm)は新品7万円で購入できるので、フジの新型標準ズームレンズ「XF16-50mm」(換算24-75mm)の10万円よりも安い。
- 「EOS R10」+「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」=約18万円
- 「EOS R10」+「RF15-30mm」+「RF24-105mm」=約24万円
- 「X-S20」+「XF16-50mm(新型)」=約32万円
EOS R10とフルサイズレンズ2本を購入しても24万円なので、X-S20よりもコスパはいいと思うし、見た目も合格点だと思う。
何を撮影するか決まっていない場合、フルサイズ用レンズを3本も買えばレンズだけで20万円になってカメラボディと合計で30万円を超えてくる。
30万円ならば、ソニーα7CⅡのボディと中古レンズが買えるし、リセールバリューまで考えるとソニーα7CⅡの方が安いかもしれない。
キヤノンEOS R10の方がAFが速いが、キットレンズはニコンZ50の方が性能が高い。
そのため、動かない物なら「ニコンZ50」の方が解像感が高い。
ただ、その差は画像を拡大して初めて分かる程度なので、AF速度を優先して「キヤノンEOS R10」を選択しても間違いではない。
SNS用に横幅1000ピクセルまで縮小するならば、「キヤノンEOS R10」の画質でも合格点レベルだと思う。
AF(オートフォーカス)
キヤノンEOS R10のAFの方が、圧倒的に優秀なので歩留まりが高い。
画質(解像度)
等倍まで拡大するとニコンZ50の方が解像度が高い
意外にもニコンZ50は2019年発売のカメラだが、キットレンズを使用する場合はキヤノン EOS R10(2022年7月発売)よりも解像度が高い。
室内で自然光で撮影(すべて18mmで撮影)
結論からいうと、SNS用に横幅700ピクセルまで縮小すると、画質の差はほとんどない。
EOS R10(RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM)
ニコン Z50(Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR)
ニコン Z50は2019年11月発売のカメラだが、キットレンズはEOS R10よりも高性能だと思う。
Z50のAFは一般的に使えるレベルだと思う。
コスパを優先するなら、ニコンZ50のダブルレンズキット(約15万円)を購入した方がいい。
FUJI X-S20(XF10-24)
明るい室内では、各カメラの画質の差はあまりない。
焦点距離はすべて換算18mm
EOS R10(RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM)
ニコン Z50(Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR)
FUJI X-S20(XF10-24mmF4 R OIS WR)
暗所での解像度の高い順
- FUJI X-S20(XF10-24)
- ニコン Z50(Z DX 12-18)
- EOS R10(RF-S10-18)
X-S20は、唯一「裏面照射型センサー」を搭載しており、暗所性能が最も高い。
次によかったのが、2019年発売のニコンZ50、Z50のセンサーは表面照射型だと思うが性能がいい。
一番悪かったのは「キヤノン EOS R10」で、2019年発売のニコンZ50よりも暗所性能は悪い。
キヤノン EOS R10のレンズのF値4.5、ニコンZ50のレンズF値は3.5なのでレンズの差が大きいと思う。
「EOS R10+RF24-105mm」
EOS R10(RF24-105 F4.7-7.1)24mm
FUJI X-S20(XF10-24mmF4 R OIS WR)
EOS R10にフルサイズ用レンズを装着すると、APS-C用レンズよりも解像感が高くなる。
X-S20と比較すると、上の写真ではX-S20の方がわずかに解像度が高いが、何枚か撮り比べるとほぼ互角だと思う。
しかもその差は等倍に拡大しないとわからないくらい。
当ブログの推定では、キヤノンEOS R10には「2420万画素の表面照射型センサー」が搭載されており、日中に屋外で撮影する場合は綺麗に撮影できる。
しかし、キットレンズの「RF-S18-45」では日陰や逆光時の画質はよくない。
結局、レンズがよければ、画質もよくなると思う。
そういう意味で「RF-Sレンズ」が今後充実すれば、魅力が増すと思う。
今のところは、フルサイズ用の「RFレンズ」を使用するのが正解かもしれない。
キットレンズを使用した場合、EOS R10の日中の屋外の画質はX-S20やZ50とほぼ同じだが、暗所ではX-S20やZ50よりも画質が悪い。
しかし、AF性能は3機種の中で最も高性能なので、撮影して楽しい。
AF性能を重視して「EOS R10」を購入するのもありかもしれない。
但し、等倍に拡大するなど画質にこだわりたいなら裏面照射型センサー搭載の「X-S20」や「α6700」を購入した方がいいかもしれない。
超広角レンズ
超広角レンズ「RF-S10-18mm」が2023年12月8日に発売されたので、カメラ本体EOS R10と共に購入した。
EOS R10の重さは429g(バッテリー、カードを含む)、RF-S10-18mmの重さは150gで合計579gとなる。
これは、マイクロフォーサーズ並みの軽さだと思う。
しかし、マイクロフォーサーズはレンズも豊富でカメラボディも防塵防滴だったり、ボディ内手振れ補正も搭載している機種も多い。
キヤノンがその気になれば、マイクロフォーサーズにとってかわることもできるが、やはりレンズをマイクロフォーサーズ並みに揃えるには5年はかかると思う。
また、EOS R10メカシャッターの音が大き過ぎるので、電子シャッターを使っているが、その切り替えをファンクションボタンに割り当てできない。
AFとMFの切り替えボタンに割り当てられるといいい。
また、瞳認識をボタンに割り当ても、被写体認識で「人物」を設定しないと機能しないような気がする。
いろいろと使い勝手が悪い点もある。
画質
画質は、日中の順光ならば問題ないが、日陰や暗所では裏面照射型センサーを搭載しているX-S20の方が画質がいいと思う。
EOS R10を購入した理由
- キヤノンのフルサイズ上位機種と同等のAFを搭載
- 超広角レンズ「RF-S10-18mm」が2023年12月8日に発売
- ボディ(429g)+「RF-S10-18mm」(150g)=579gという軽さ
X-S20(491g)とXF10-25(385g)=876gをメインに使用しているが、旅行の撮影では1日5km~10km歩くので重いと感じる。
そのため、超広角撮影できる軽量なシステムとして「EOS R10」+「RF-S10-18mm」を購入。
EOS R10のAFはニコンZ50を完全に凌駕する性能だが、キットレンズの性能はニコンZ50の方が良い。
そのため、EOS R10のキットレンズ以外のレンズを購入することになると思う。
しかし、RF-Sレンズは数が少ないので、フルサイズ用の「RFレンズ」を購入することになると思う。
実際、「RF24-105 F4.7-7.1」を購入したが中古美品で6万円だったので、コスパはいいと思う。
「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」(中古良品で7万円)も購入すると、換算24mm~168mmまで撮影できる。
EOS R10のボディとフルサイズレンズ2本で25万円くらいになる。
一方、ニコンZ50はキットレンズが極めて優秀なので、ダブレンズキット15万円(換算24mm~375mm)を購入するとある程度満足できる。
Z50のダブルレンズキット(15万円)とZ DX12-28mm(5万円)を購入しても20万円なのでコスパはいいと思う。
一方、EOS R10はアダプターを使用するとEFレンズが使用でき、EFレンズの中古レンズは豊富にある。
また、キヤノンのフルサイズレンズを買えば、将来的にボディもフルサイズに移行しやすい。
「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」(中古良品で7万円)と「RF24-105 F4.7-7.1」(中古美品6万円)を購入すると合計で25万円くらいになると思う。
キットレンズだけで完結したいならZ50(Wレンズキット15万円)がいいと思う。
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