OM-5が2022年11月に発売されたが、「E-M1 Mark III」の機能を「OM-D E-M5 Mark III」の外装に入れただけで、E-M1 Mark IIIから特筆すべき進化はない。
OM-1を小型化した新製品を期待していたので、期待外れだった。
今後、OMデジタルソリューションはどうなるのか?
デジカメ市場の縮小
スマホのカメラ機能が向上し、コンデジなどのデジカメのエントリー市場は縮小している。
そこで、カメラメーカーは20万円以上のハイエンドモデルに注力している。
OMデジタルソリューションもフラッグシップカメラOM-1を発売しているが、画質ではフルサイズのハイエンドモデルには敵わない。
そこで、小型・軽量・防塵防滴という特徴を生かして、登山用ともいえるOM-5を発売したのだと思う。
機種の削減・部品の共通化
デジカメ市場が縮小しているので、カメラの機種を削減して、部品を共通化し、コストを削減する傾向にあると思う。
OM-5が、「OM-D E-M5 Mark III」の外装に「E-M1 Mark III」を入れたモデルであることはその流れを考えると納得が行く。
登山用というニッチな市場に向けたカメラである以上、コストをかけて、新商品を開発しても、値段が高くなって売れない。
今後のライナップ予想
ハイエンドモデル | OM-1 |
ミドルクラスモデル | OM-3 |
登山用モデル | OM-5 |
エントリーモデル | OM-10 |
PENシリーズ |
エントリーモデルの「OM-10」と「PENシリーズ」は差別化が難しく、今後統一されるかもしれない。
また、エントリーモデルの新製品を出しても、性能的には現行モデルと大差ないので、新製品の発売の優先順位は低く、発売は遅れると思う。
ミドルクラスモデル「OM-3」は2023年冬~2024年発売か?
現状のラインナップを考えると、OM-1とOM-5の性能差は大きく、その穴を埋めるミドルクラスモデル「OM-3」のニーズがあると思う。
OM-1と同じセンサー「1,053点 オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF」を流用し、カードスロットを1つにし、重さを500gに軽量化した「OM-3」こそ、多くのユーザーが期待したものだと思う。
「OM-3」は、OM-1のダブルスロットをシングルスロットにするなど、機能を削減、小型化するだけなので、開発は短時間でできると思う。
OM-5は2022年11月に発売なので、もしかすると「OM-3」は2023年のクリスマス・年末商戦に投入するかもしれない。
重さ450g~500gが使い勝手がいい
OM-1の重さは599gでフルサイズのソニーα7Ⅳの658gと約60gしか違わない。
レンズを含めたシステムとしての重量ではOM-1の方が軽いが、ソニーのフルサイズ用レンズも軽量のものが発売されており、OM-1ではそれほど軽量とは言えない。
やはり、マイクロフォーサーズのカメラとしては、重さ450g~500gのモデルが一番のボリュームゾーンだと思う。
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