OMデジタルソリューションは、ミドルクラスミラーレス一眼カメラ「OM-5」を2022年11月に発売した。
しかし、「E-M1 Mark III」の機能を「OM-D E-M5 Mark III」の外装に入れただけで「E-M1 Mark III」から特筆すべき進化はなかった。
OM-1を小型化した新製品を期待していたので、期待外れだった。
今後、OMデジタルソリューション(OMDS)はどうなるのか?
ちなみに、OMデジタルソリューションは、オリンパス株式会社から分離・売却されたが、そのオリンパス株式会社は2024年4月に本社機能を新宿から八王子に移転した。
5年くらい前までは、小型ミラーレス一眼カメラ市場のシェアはオリンパスが高かった。
しかし、ソニー・キヤノン・ニコンがミラーレスAPS-Cカメラの新製品を投入しており、重さや値段の点で、マイクロフォーサーズの優位性が失われつつある。
例えば、フジフィルムのAPS-Cカメラ「X-M5」は裏面照射型センサーを搭載し、重さは355g、値段も12万円と、マイクロフォーサーズの「OM-5」(重さ414g・14万円)よりも軽くて値段も安い。
スチル(静止画)カメラについては、マイクロフォーサーズ規格は、今後5年で消滅するかもしれない。
したがって、マイクロフォーサーズは「OM-1 markⅡ」のようなハイエンドモデルと、「GH7」のような動画モデルとして生き残るのかもしれない。
OM-5は2022年11月発売だが「USB Micro-B」なのでEU規制に対応するため2024年12月までに「Usb type-C」に仕様を変更する必要がある。
そのため「OM-5 Ⅱ」を2024年12月までに発売するのではないか?
OMDSは、新製品をあまり出していないので、「OM-5 Ⅱ」は「Usb type-C」に変更する程度かもしれない。
個人的希望を言うと、「OM-5 Ⅱ」のグリップをガングリップタイプにして、外装を高級感のあるプラスチック(またはマグネシウム合金)に変更してもらいたい。
重量は500gまでは許容範囲です。
裏面照射型センサーを搭載してくれれば、さらにいい。
OM-5は、マイクロフォーサーズとしては高額なので販売台数が少ないので、高級感を訴求してもらいたい。
OM-5の基本性能は高いので高級感のある外装ならば「海外製の高級カメラ」のようなブランドを構築できるのではないか?
スマホのカメラ機能が向上し、コンデジなどのデジカメのエントリー市場は縮小している。
そこで、カメラメーカーは20万円以上のハイエンドモデルに注力している。
OMデジタルソリューションもフラッグシップカメラOM-1 markⅡを販売しているが、画質ではフルサイズのハイエンドモデルには敵わない。
そこで、小型・軽量・防塵防滴という特徴を生かして、登山用ともいえるOM-5を発売したのだと思う。
デジカメ市場が縮小しているので、カメラの機種を削減して、部品を共通化し、コストを削減する傾向にあると思う。
OM-5が、「OM-D E-M5 Mark III」の外装に「E-M1 Mark III」を入れたモデルであることはその流れを考えると納得が行く。
登山用というニッチな市場に向けたカメラである以上、コストをかけて、新商品を開発しても、値段が高くなって売れない。
ハイエンドモデル | OM-1 markⅡ |
ミドルクラスモデル | OM-3(予想) |
軽量・登山用モデル | OM-5 |
エントリーモデル | OM-10(予想) |
PENシリーズ |
エントリーモデルの「OM-10」と「PENシリーズ」は差別化が難しく、今後「PENシリーズ」に統一されるかもしれない。
ただ、エントリーモデルの新製品を出しても、性能的には現行モデルと大差がない。
したがって、エントリーモデルの新製品の優先順位は低く、発売は2025年以降になると思う。
現状のラインナップを考えると、OM-1 markⅡとOM-5の性能差は大きく、その穴を埋めるミドルクラスモデル「OM-3」のニーズがあると思う。
OM-1 markⅡと同じセンサー「1,053点 オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF」を流用し、カードスロットを1つにし、重さを500gに軽量化した「OM-3」こそ、多くのユーザーが期待したものだと思う。
「OM-3」は、OM-1のダブルスロットをシングルスロットにするなど、機能を削減、小型化するだけなので、開発時間は短いと思う。
OM-5は2022年11月発売だが「USB Micro-B」なのでEU規制に対応するため2024年12月までに「Usb type-C」に仕様を変更する必要がある。
そのため、スケジュール的に「OM-3」は2025年以降に発売されるかもしれない。
OM-1 markⅡの重さは599gでフルサイズのソニーα7Ⅳの658gと約60gしか違わない。
レンズを含めたシステムとしての重量ではOM-1の方が軽いが、ソニーのフルサイズ用レンズも軽量のものが発売されており、OM-1markⅡはそれほど軽量とは言えない。
やはり、マイクロフォーサーズのカメラとしては、重さ450g~500gのモデルが一番のボリュームゾーンだと思う。
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