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フジ「X-S20は2600万画素センサー搭載」「X-T50は4000万画素センサー搭載」の理由を考察

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フジフィルムが、新型APS-Cカメラ「X-T50」の4,000万画素センサーを搭載して2024年5月16日に発表するという噂がある。

一方で、2023年6月に発売された「X-S20」には2,600万画素が搭載されている。

X-S20(X-S10)の方が、X-30Ⅱよりも上のクラスと思っていたので、なんとなく違和感がある。

X-S20に2600万画素センサーを搭載し、X-T50に4000万画素センサーを搭載する理由を考察してみます。

 

フジフィルムの機種別センサー
機種名 センサー(発売)
X-T5 4000万画素X-Trans COMS 5(2022年11月)
X-T4 2610万画素X-Trans COMS 4(2020年5月)
X-S20 2610万画素X-Trans COMS 4(2023年6月)
X-S10 2610万画素X-Trans COMS 4(2020年11月)
X-T50 4000万画素X-Trans COMS 5(予想)2024年5月発表
X-T30Ⅱ 2610万画素X-Trans COMS 4(2021年11月)

前モデルのX-T4が2020年5月に発売され、その後X-S10が2020年11月に同じ「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載し発売されている。

しかし、X-T5が2022年11月に「4000万画素X-Trans COMS 5」を搭載して発売されたが、その後X-S20は旧型センサーの「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載し2023年6月に発売されている。

さらに、2024年5月にX-T50が「4000万画素X-Trans COMS 5」が発表されると予想される。

時系列で考えると、X-T5の約半年後に発売されたX-S20に旧型「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載していることに違和感がある。

 

X-S20に旧型センサーを搭載した理由
当ブログの考察では、「2610万画素X-Trans COMS 4」が2023年に大幅に値上げされたのではないか?
X-S10は品薄になるほと販売は好調だった。
わざわざ、新型のX-S20を開発しなくても、「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載したX-S10を販売すれば完売できたはずだ。
そこから推測すると、「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載したカメラを高く売る必要があったと思われる。
つまり「2610万画素X-Trans COMS 4」の価格が値上げされたため、X-S10の価格では採算が合わなくなったと推測される。
しかし、実売11万円のX-S10を機能そのままで18万円に値上げすることはできない。
そこで、「2610万画素X-Trans COMS 4」を搭載したカメラを新開発し、18万円で販売することにしたのではないか?
そのカメラがX-S20だったのではないか?
「2610万画素X-Trans COMS 4」は生産終了か?
X-S20の月間生産台数は1万台~1.5万台と推測されるので、累計の生産台数は10万台~15万台と推測される。
卸価格を15万円とすると累計の売上高は150億円~225億円になる。
これだけの売上高ならば、X-S20を新開発しても採算はとれていると推測される。
「2610万画素X-Trans COMS 4」の在庫も少なくなっていると予想されるので、X-S20は2024年度中に生産完了するのではないか?
次モデル「X-S50」は「4000万画素X-Trans COMS 5」を搭載して2025年頃に発売されるかもしれない。
X-T50に新型センサーを搭載した理由
富士フィルムは自社でセンサーを生産していないので、他社(恐らくソニー)から購入するしかない。
ソニーは、センサーの生産コストを下げるため、数千億円単位の投資を行って大量生産しており、自社のカメラに搭載する量よりも多く生産している。
したがって、他社に外販をする必要がある。
そうは言っても、高性能センサーを生産できるメーカーはソニーなど数社しかないので、センサーメーカーの方が優位であり、フジフィルムはセンサーを10万台単位で大量に発注しないといけない。
フジフイルムは販売量が少ないので、複数のセンサーを大量に購入することはできない。
そういう関係性の中で、例えばフジフィルムは「4000万画素X-Trans COMS 5」センサーを年間100万台単位で発注しているのかもしれない。
したがって、フジフィルムとしては「4000万画素X-Trans COMS 5」を積層型センサー以外のすべてのAPS-Cカメラに搭載するのではないか?
そのために、X-T50にも「4000万画素X-Trans COMS 5」を搭載することになったのではないか?
フジフィルムの今後?
実は、フジフィルムは、イメージセンサー(半導体)用カラーフィルター材料で8割以上の世界シェアをもっており、熊本工場など生産している。
フジフィルムが自社のカラーフィルター材料を値上げすれば、逆にフジフィルムが半導体メーカーから購入するセンサーの値上げにも応じないといけない関係にもある。
センサーの値上げ対策として、1種類当たりのセンサーの発注量を多くして、調達コストを下げる必要があると思う。
フジフィルムは、同じセンサーを使いながらも、ハイエンドカメラ、ミドルクラスカメラ、エントリーモデルというカテゴリーがあった。
例えば、X-T4を2020年5月に発売、次にX-S10を2020年11月に発売、さらにX-T30Ⅱを2021年11月を発売してる。
センサーなどの部品が発売以降に値下がりすることを利用して「時間差」で、ハイエンドカメラ、ミドルクラスカメラ、エントリーモデルと値段に差をつけてきた。
しかし、センサーなどが値上がりする傾向に変化したため、このようなカテゴリー分けができなくなってきた。
したがって、同じセンサーを複数のカメラに搭載する傾向がさらに強まり、フジフィルムは20万円以上のカメラばかりになるのではないか?