キヤノンEOS R10には、高性能AFが搭載されている。
AF速度が速いので、テンポよくシャッターが切れて撮影自体が楽しくなる。
ボディ内手振れ補正が非搭載など不満点はあるものの、撮影の楽しみを重視するなら「EOS R10」を購入して後悔しないと思う。
画質は一応、合格点だが、一番の不満点は、キットレンズが沈胴式でコンデジみたいでカッコ悪いこと。インナーズームだったらよかったと思う。
「ニコン Z50」と比較すると「キヤノンEOS R10」の方がAF性能が高い。
しかし、キットレンズは、ニコンZ50の方が性能が高い。
- ニコンZ50 :キットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」
- キヤノンEOS R10:「キットレンズ「RF-S18-45mm F4.5-6.3 IS STM」
左「EOS R10+RF24-105mm」/右「ニコンZ50+Z DX12-18mm」
超広角レンズで比較
焦点距離は少し違うが、超広角レンズで比較してみます。
EOS R10・RF-S10-18mm(換算16mm)
キャノンEOS R10は画像を拡大すると直線がギザギザになっている。これはiPhoneのように撮影後に画像補正をしているためだと思われる。
もちろん、拡大しなければ「ギザギザ」は見えない。
Z50・Z DX 12-18mm(換算18mm)
ニコンのZ50の画像は拡大しても直線のままで解像度が高い
キヤノンEOS R10の方がAFが速いが、キットレンズはニコンの方がいい。
そのため、動かない物なら「ニコンZ50」の方が解像感が高い。
ただ、その差は拡大して初めて分かる程度なので、AF速度を優先して「キヤノンEOS R10」を選択しても間違いではない。
SNS用に縮小するならば、「キヤノンEOS R10」の画質でも合格点レベルだと思う。
AF(オートフォーカス)
キヤノンEOS R10のAFの方が、圧倒的に優秀なので歩留まりが高い。
画質(解像度)
等倍まで拡大するとニコンZ50の方が解像度が高い
意外にもニコンZ50は2019年発売のカメラだが、センサー自体はキヤノン EOS R10(2022年7月)よりも解像度が高いと思う。
室内で自然光で撮影(すべて18mmで撮影)
結論からいうと、SNS用に横幅700ピクセルまで縮小すると、画質の差はほとんどない。
EOS R10(RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM)
ニコン Z50(Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR)
ニコン Z50は2019年11月発売のカメラだが、キットレンズはEOS R10よりも高性能だと思う。
Z50のAFは一般的には使えるレベルだと思う。
コスパを優先するなら、ニコンZ50のダブルレンズキット(約15万円)を購入した方がいい。
FUJI X-S20(XF10-24)
明るい室内では、各カメラの画質の差はあまりない。
焦点距離はすべて換算18mm
EOS R10(RF-S10-18mm F4.5-6.3 IS STM)
ニコン Z50(Z DX 12-28mm f/3.5-5.6 PZ VR)
FUJI X-S20(XF10-24mmF4 R OIS WR)
暗所での解像度の高い順
- FUJI X-S20(XF10-24)
- ニコン Z50(Z DX 12-18)
- EOS R10(RF-S10-18)
X-S20は、唯一「裏面照射型センサー」を搭載しており、暗所性能が最も高い。
キヤノン EOS R10は、2019年発売のニコンZ50よりも暗所性能は悪い。
キヤノン EOS R10のレンズのF値4.5、ニコンZ50のレンズF値は3.5なのでレンズの差もあると思う。
キヤノン EOS R10は、レンズも含め画質よりも小型化を優先して、画質の悪化は補正処理でカバーしようという発想だと思う。
EOS R10にフルサイズ用レンズ(RF24-105 F4.7-7.1)
換算38mm
EOS R10(RF24-105 F4.7-7.1)24mm
焦点距離が換算38mmで他機種の換算18mmと違うので正確な比較はできないが、EOS R10もフルサイズ用レンズを使用すれば、暗所性能はX-S20と同じくらいに改善される。
当ブログの推定では、キヤノンEOS R10には「2420万画素の表面照射型センサー」が搭載されており、日中に屋外で撮影する場合は綺麗に撮影できる。
しかし、キットレンズの「RF-S18-45」では日陰や逆光時の画質はよくない。
結局、レンズがよければ、画質もよくなると思う。
そういう意味で「RF-Sレンズ」が今後充実すれば、魅力が増すと思う。
超広角レンズ
超広角レンズ「RF-S10-18mm」が2023年12月8日に発売されたので、カメラ本体EOS R10と共に購入した。
EOS R10の重さは429g(バッテリー、カードを含む)、RF-S10-18mmの重さは150gで合計579gとなる。
これは、マイクロフォーサーズ並みの軽さだと思う。
しかし、マイクロフォーサーズはレンズも豊富でカメラボディも防塵防滴だったり、ボディ内手振れ補正も搭載している機種も多い。
キヤノンがその気になれば、マイクロフォーサーズにとってかわることもできるが、やはりレンズをマイクロフォーサーズ並みに揃えるには5年はかかると思う。
また、EOS R10メカシャッターの音が大き過ぎるので、電子シャッターを使っているが、その切り替えをファンクションボタンに割り当てできない。
AFとMFの切り替えボタンに割り当てられるといいい。
また、瞳認識をボタンに割り当ても、被写体認識で「人物」を設定しないと機能しないような気がする。
いろいろと使い勝手が悪い点もある。
画質
画質は、日中の順光ならば問題ないが、日陰や暗所では裏面照射型センサーを搭載しているX-S20の方が画質がいいと思う。
EOS R10を購入した理由
- キヤノンのフルサイズ上位機種と同等のAFを搭載
- 超広角レンズ「RF-S10-18mm」が2023年12月8日に発売
- ボディ(429g)+「RF-S10-18mm」(150g)=579gという軽さ
X-S20(491g)とXF10-25(385g)=876gをメインに使用しているが、旅行の撮影では1日5km~10km歩くので重いと感じる。
そのため、超広角撮影できる軽量なシステムとして「EOS R10」+「RF-S10-18mm」を購入。
EOS R10のAFはニコンZ50を完全に凌駕する性能だが、キットレンズの性能はニコンZ50の方が良い。
そのため、EOS R10のキットレンズ以外のレンズを購入することになると思う。
しかし、RF-Sレンズは少ないので、フルサイズ用の「RFレンズ」を購入することになると思う。
実際、「RF24-105 F4.7-7.1」を購入したが中古美品で6万円だったので、コスパはいいと思う。
「RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM」(中古良品で7万円)も購入すると、換算24mm~168mmまで撮影できる。
EOS R10のボディとフルサイズレンズ2本で25万円くらいになる。
一方、ニコンZ50はキットレンズが極めて優秀なので、ダブレンズキット15万円(換算24mm~375mm)を購入するとある程度満足できる。
ただ、Z50の標準レンズ(Z DX16-50mmVR)は、沈胴式で個人的には好きではないので、Z DX12-28mm(換算18-42mm)を使用している。
Z50のダブルレンズキット(15万円)とZ DX12-28mm(5万円)を購入しても20万円なのでコスパはいいと思う。
また、EOS R10はアダプターを使用するとEFレンズが使用でき、EFレンズの中古レンズは豊富にある。
キヤノンのフルサイズレンズを買えば、将来的にボディもフルサイズに移行しやすい。
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