キヤノンは、フルサイズ・ミラーレスカメラ「EOS R6 Mark II」を2022年12月15日に発売した。
EOS Rシリーズの“スタンダードモデル”として2020年8月に発売された「EOS R6」の後継モデル。
特徴
- 有効画素数2,420万画素の35mmフルサイズCMOSセンサー搭載
- 電子シャッターで最高約40コマ/秒
- メカシャッター/電子先幕シャッターで最高約12コマ/秒
- 5軸のボディ内手ブレ補正に対応し、対応レンズの協調制御で最高約8段分の補正効果
- AF機能「EOS iTR AF X」は検出できる被写体数を増加
- 画像処理エンジンDIGIC Xを搭載し、新シャープネス処理により、解像性能は一眼レフのEOS 5D Mark IV(約3,040万画素)を凌ぐ
- 4K60Pをクロップなしで撮影
- 重さ約670g(バッテリー、カード1を含む)
コメント
EOS R6 Mark IIの実売価格は35万円、ソニーα7Ⅳの実売価格は30万円と5万円の差がある。
4K60Pをクロップ無しで撮影する用途があるなら、EOS R6 Mark IIを選択すべきだと思う。
|
ライバル機はソニー「α7Ⅳ」か?
キヤノン「R6 mark2」のライバル機は、ソニー「α7Ⅳ」と思う。
ソニー「α7Ⅳ」は動画も写真も高次元で撮影できるバランスのいいカメラで、2021年12月発売以来、販売ランキングの1位~3位くらいでよく売れたカメラだ。
4K60Pクロップ問題
ソニー「α7Ⅳ」は、4K60Pでクロップされるのが、致命的な欠陥になりつつあるのかもしれない。
4K動画の需要は、現状ではそれほど多くはないが、今後3年~5年先には、半分以上は4K動画になる可能性がある。
したがって、仕事で使うとなれば、α7Ⅳは時代遅れになりつつあるのかもしれない。
また、高画素機α7RⅤ、4K60Pをクロップなしで撮影できるFX30(APS-C)などの選択肢がある中で、あえて中途半端なソニー「α7Ⅳ」を買う需要は少なくなるかもしれない。
画素数3300万画素問題
ソニー「α7Ⅳ」の有効画素数は3300万画素だが、画素数が多ければいいというわけではない。
画素数が3300万画素になったことで、1画素当たりの光量が減少し、暗所性能が悪化したという見方もある。
実際は、映像エンジンが新しくなったことで、前モデルのα7Ⅲよりも極端に暗所性能が悪化したということはない。
しかし、キヤノンEOS R6 Mark II(2,420万画素)と比較すると暗所性能は、R6 Mark IIの方がいいのではないか?
APS-Cクロップ問題
ソニー「α7Ⅳ」は、APS-Cレンズを利用できるが、焦点距離は1.5倍換算だが、有効画素数は1.5×1.5=2.25分の1になると思う。
結局、ソニー「α7Ⅳ」の3300万画素をAPS-Cクロップすると有効画素数は3,300万画素÷2.25=1,467万画素になると思う。
1,467万画素は動画ではなんとか使用できるが、写真としては、やや画素数が少ない。
2.25倍クロップを考慮すると、フルサイズで4,500万画素ないとAPS-Cクロップ後に2,000万画素を確保できない。
この点でも、ソニー「α7Ⅳ」の3,300万画素は中途半端なスペックと言えるかもしれない。
|