2022年11月18日、OM-5が発売された。(レンズキットは2022年12月10日発売)
旧モデル(E-M5mk3)と大差ないと思っていたが、実機(展示品)で撮影すると、旧モデル(E-M5mk3)よりも解像感が高かった。
特に「手持ちハイレゾ」の効果はかなり高い。
OM-5に搭載された映像エンジン「TruePic IX」が、旧モデルの「TruePic VIII」よりも高性能なことが原因と思われる。
約5mの距離から小さい文字を超広角レンズで撮影
超広角レンズ(8-18mm LUMIX)で撮影し、中央部分約10%をトリミングして比較。
(ただし、店内で数分撮影しただけなので100%の正確性はありません。また、内容は個人の感想です。)
OM-5(手持ちハイレゾ)
OM-5手持ちハイレゾは処理に約10秒かかるが、解像度はかなり上がる。
OM-5(通常撮影)
OM-5通常撮影の画像は、手持ちハイレゾには及ばないが、画質はいい。
E-M5mk3(通常撮影)
結論からいうと、OM-5の通常撮影の画質は、E-M5mk3よりも解像している。
当初は、買い替えるつもりはなかったが、OM-5の画像が予想よりもよかったので、画質的には買い替えてもいいと思う。
しかし、現在メインでX-S10を使用しており、深いグリップに慣れているので、グリップの小さいOM-5を買うことはない。
逆に言うと、グリップが深くなれば買ってもいいと思う。
(外付けグリップECG-5は、重さが121gなので使わない)
X-S10用のフジのズームレンズは重いし、種類が少ないので、マイクロフォーサーズの軽量のズームレンズを使いたいと思うことがある。
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新モデル(OM-5・レンズ8-18mm LUMIX)通常撮影
旧モデル(E-M5mk3・レンズ8-18mm LUMIX)
通常撮影においてもOM-5のAFの方が高性能。
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以下は過去記事
「OM-5」 2022年11月18日発売・12月10日発売
OMデジタルソリューションズ(旧オリンパス)は、新型ミラーレス一眼カメラ「OM-5」を2022年11月18日から販売を開始した。
但し、OM-5 12-45mm PRO レンズキットは2022年12月10日発売。
色は、ブラックとシルバーの2色展開。
OM-5のスペック
新型「OM-5」は、現行の「OM-D E-M5 Mark III」の外装に、E-M1 Mark IIIのセンサーを搭載したようなイメージ。
OM-1に搭載された「TruePic X」は、E-M1 Mark IIIの画像エンジン「TruePic IX」の3倍の処理能力がある。
逆に言うと、今回「OM-5」に搭載された画像エンジン「TruePic IX」がE-M1 Mark IIIと同じならば、OM-1の3分の1の処理能力しかないことになる。
したがって、手持ちハイレゾを合成するのに、OM-1よりも時間が長く約10秒かかる。
電源はmicro USB type Bと旧世代の規格で、バッテリーパックは「BLS-50」。
型式 | OM-1 | OM-5 | OM-D E-M5 Mark III |
画素数 | 2037万画素 | 2037万画素 | 2037万画素 |
画像エンジン | TruePic X | TruePic IX | TruePic VIII |
AF | オールクロス像面位相差クアッドピクセルAF | オールクロス像面位相差 | オールクロス像面位相差 |
測拠点 | 1,053点 | 121点 | 121点 |
EVF | 576万画素 | 236万画素 | 236万画素 |
カードスロット | 2 | 1 | 1 |
連写(メカ) | 10枚/秒 | 10枚/秒 | 10枚/秒 |
重さ | 599g(バッテリーとメモリーカード込み) | 414g(バッテリーとメモリーカード込み) | 414g(バッテリーとメモリーカード込み) |
実売価格 | 25万円 | 15万円 | 10万円 |
「OM-D E-M5 Mark III」と比較すると「手持ちハイレゾショット」「ライブND」「星空AF」などの機能を搭載した。
展示機で撮影したが、画質は明らかに向上している。
ただ、動き物を撮影していないので、AFがどの程度進化したかは確認してない。
(旧モデルは、AFが遅く運動会では使えない感じだった。)
新型OM-5は、少なくとも風景を撮影する際は、画質が向上していると思う。
コメント
X-S10(465g)も持っているが、OM-5(414g)よりも、レンズを含めた重量は100g程度重い。
性能的には、X-S10の方がいい。
しかし、小型・軽量・防塵防滴を重視するならば、OM-5を購入してもいいかもしれない。
AFについて
E-M5 Mark IIIのAFはそれほど速くはない。
しかし、じっくり構えて撮影するなら、特に問題はない。
新型OM-5には映像エンジン「TruePic IX」が搭載されており、旧モデルE-M5 Mark IIIの「TruePic VIII」よりも画像の改善が見られる。
手持ちハイレゾ撮影
新型OM-5は手持ちハイレゾ撮影ができ、風景など動かない被写体には十分使える。
ただし、動く被写体には使えない。
風景を手持ちハイレゾ撮影すると、手前の人や車の軌跡が自然な感じでぼけて映るので、逆にいい。
但し、動く物体が多いと、手持ちハイレゾ撮影に失敗することもある。
E-M5 Mark IIIは、手持ちハイレゾ撮影ができない。但し、三脚ハイレゾ撮影はできる。