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ニコンは、フラッグシップミラーレス一眼カメラ「Z9」を2021年12月24日に発売した。
Z9は、被写体検出できる高速AFを搭載し、個人的にはソニーの高速AFに匹敵する性能だと思う。
さらに、Z8を2023年5月26日に発売した。
順調にZ9の技術を搭載したカメラが増えている。
その結果、2023年5月のミラーレス市場において、台数ベースでニコンが第3位に浮上した。
ニコンの売れ筋はZ9とZ8で50万円以上の価格なので、金額ベースだと上位のソニーやキヤノンとの差はもっと縮まると予想される。
ミラーレスカメラシェア(2023年5月・台数)
1位:キャノン(32.1%)
2位:ソニー(28.4%)
3位:ニコン(12.9%)
4位:OM(12.4%)
5位:パナソニック(7.2%)
商品名 | Z9 |
レンズマウント | ニコン Z マウント(フルサイズ) |
有効画素数 | 4571万画素 |
高速連写 | 120コマ/秒:20コマ/秒 |
動画 | 8K UHD 30p(8K UHD/60pに対応予定) / 4K UHD 120p |
重量 | 1340g |
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新品2022年、ミラーレス一眼カメラ「販売台数ランキング」
ランキング | 機種 | メーカー |
1位 | α7Ⅳ | ソニー |
2位 | OM-1 | OMDS |
3位 | EOS R7 | キヤノン |
4位 | Z9 | ニコン |
5位 | X-T5 | FUJI |
6位 | EOS RP | キヤノン |
7位 | EOS R6 | キヤノン |
8位 | EOS R5 | キヤノン |
9位 | Z6Ⅱ | ニコン |
10位 | EOS R3 | キヤノン |
販売台数1位は、ソニーのα7Ⅳだった。
しかし、トップ10のうち、ソニー機は1機種しかランクインしていない。
全体的に見れば、キヤノンが5機種と最く、ニコンも「Z9」と「Z6Ⅱ」の2機種がランクインしている。
また、ソニーのα7Ⅳの価格は約30万円、ニコンZ9が約60万円なので、売上総額ではソニー1強とは言えないかもしれない。
コメント
ニコンはフルサイズミラーレスカメラ市場への参入が遅れ、ここ数年は「キヤノン」「ソニー」の2強体制が続き、ニコンはシェア第3位となっていた。
しかし、Z9が完成したことで、ニコンのフルサイズミラーレスカメラ技術はソニーを上回った可能性がある。
2023年5月、実質ミニZ9と言える性能の「ニコンZ8」が発売された。
今後、Z5、Z6Ⅱ、Z7ⅡなどのフルサイズミラーレスカメラにもZ9の技術が移植されると、ソニーのα7Ⅲやα7Ⅳの性能を超えてくる可能性がある。、
各社のマウント径
メーカー | マウント内径 |
ニコン | 55mm(Zマウント) |
キヤノン | 54mm(RFマウント) |
パナソニック | 51.6mm(Lマウント) |
ソニー | 46.1mm(Eマウント) |
ソニーのEマウント径は他社と比較すると最も小さく、ニコンZマウントが最も大きい。
ニコンがAF性能でソニーに追いついた結果、マウント径の小さいソニー機は競争上不利になる可能性がある。
実際、ソニーのレンズは最高級GMレンズは素晴らしいが、Gレンズについてはそれほど性能がいいとは思えない。
レンズ自体は、ニコンの方が性能が高いと思う。
また、ソニー機は手振れ補正の性能が悪いが、今までは、他社を圧倒する高速AFだったため、手振れ補正が弱いという弱点は問題にならなかった。
しかし、今後は、ソニーの手振れ補正は弱いという弱点が目立つ可能性があり、将来的に、ニコンとキヤノンの2強体制となり、ソニーはシェア第3位となるのではないか?
(追記 α7Ⅳの手振れ補正は優秀になった。手振れ補正については逆にソニーが他社に追いついてきたと思う。)
今後、カメラボディ性能は各社とも差が小さくなると思う。その結果、レンズ性能がカメラの販売に重要になってくると思う。
レンズ性能の高いニコンがシェアを回復する可能性があると思う。
2023年1月補足
現在、ソニー α7Ⅳはかなり商品力がある。
今後、ニコンがα7Ⅳのライバル機「ニコンZ6Ⅲ」を発売したときに本当の競争が始まると思う。
ソニー α7Ⅳは実売30万円だが、4K60Pはクロップされる。
確かに、α7Ⅳは非常に優秀なカメラだが、画素数3300万画素でよかったのか?
実際、APS-Cクロップすると画素数は3300万画素÷1.5÷1.5=1,470万画素になるので動画にはいいが、静止画では画素数が少ない。
画素数が中途半端に思える。
ニコンZ6Ⅱの2450万画素、ニコンZ7Ⅱの4571万画素という画素数がいいと思う。
ニコンZ7Ⅱの4571万画素ならばAPS-Cクロップしても2,031万画素を確保できる。
また、α7cとα7Ⅳの間のフルサイズカメラがないように思える。
もし、α7Ⅳが画素数2400万画素だったならば実売25万円で発売できたのではないか?
ソニー以外のメーカーが20万円~25万円のフルサイズミラーレスカメラを出せば、カメラのシェアも変化してくるかもしれない。
実際、LUMIX S5Ⅱは20万円~25万円の価格帯で発売して、販売は好調。