ニコンZ30
ニコンは、APS-Cサイズ/DXフォーマットミラーレス一眼カメラ「Z30」を2022年8月5日に発売開始した。
ソニーのVLOG CAM「ZV-E10」のようなVLOG用カメラで、EVFは搭載せず、バリアングル式画像モニターを搭載し、重さは405g(バッテリーおよびSDカードを含む)。
店頭予想価格
店頭予想価格 | |
Z30ボティ単体 | 約10万円 |
Z30ボディ+DX16-50mmVR(ズームキット) | 約12万円 |
Z30ボディ+DX16-50mmVR+DX50-250mmVR(ダブルズームキット) | 約15万円 |
動画記録時間
- 125分(フルHD 24p/25p)
- 約35分(4K UHD)
ニコンZ30の仕様
型式 | ニコンZ30 | ニコンZ50 |
規格 | ニコン Z マウント(APS-Cサイズ/DXフォーマット) | ニコン Z マウント(APS-Cサイズ/DXフォーマット) |
有効画素数 | 2088万画素 | 2088万画素 |
ファインダー(EVF) | 非搭載 | 0.39型、約236万ドット |
背面モニタ | バリアングル式3.0型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドット | チルト式3.2型TFT液晶モニター(タッチパネル)、約104万ドット |
フォーカスポイント | 209点 | 209点 |
手ぶれ補正 | 非搭載(電子補正は搭載) | 非搭載 |
防塵対応 | 非対応 | 非対応 |
防滴 | 非対応 | 非対応 |
重さ | 405g(バッテリー・SDカードを含む) | 450g(バッテリー・SDカードを含む) |
価格(ボディのみ) | 約10万円 | 12万円 |
発売日 | 2022年8月5日 | 2019年11月22日 |
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コメント
ボディ内手振れ補正は非搭載だが、キットレンズの手振れ補正が優秀なので、キットレンズを使う限り特に問題はない。(電子手振れ補正は搭載している)
ただ、キットレンズのDX16-50mmVRは、35mm換算(24mm~75mm)なのでVLOGとしては広角側が弱い。
したがって、VLOGに特化した使い方は今のところできないが、将来的には12mm~18mmの広角レンズが発売される予定。
EVFを使わずに撮影する人にはいいカメラだと思う。
以下は過去記事
ニコン「Z30」は出ない?
ニコンのミラーレス一眼カメラ「Z50」は、エントリークラスからミドルクラスの価格帯の機種でダブルレンズキットで14万円くらい。
一方、D5600のダブルレンズキットは8万円で、Z50のダブルレンズキット(14万円)と6万円の価格差がある。
したがって、マーケティング的に、Z50より安い機種が必要という事情がある。
そこでZ30の発売が噂されるようになった。
しかし、Z50には「センサークリーニング機能」や「ボディ内手ブレ補正」が搭載されていないので、それらを省略して単純な下位モデルを発売することはできない。
結局、Z50と同じ部品を使用しながら、コストをかけてソフトや筐体を作り直し、スペックダウンモデルを新に作る必要がある。
しかし、コストをかけてZ30を開発し、Z50よりも安い値段で販売することになるので企業側にメリットはない。
ニコンが採算度外視でシェアを取りに行くなら発売される可能性はあるが、利益を重視するならば、Z50の単なる下位モデルとしての「Z30」は発売されないと思う。
Z50とは、方向性やユーザー層が違うモデルになるのではないか?
また、Z50に「手ブレ補正」や「センサークリーニング機能」を搭載した「Z60」「Z70」を「Z50より高価格」で販売した方が企業としてはメリットがある。
しかし、そうなるとニコンのフルサイズ機「Z5~Z7」の販売に影響する可能性もあるので、ニコン側の事情を考慮すると「Z60」「Z70」が発売されるかどうかは微妙な感じがする。
ソニーのVLOG CAM「ZV-E10」の対抗機種か?
上述したように「Z30」が、Z50の単なる下位機種であれば値段が下がるだけで、ニコンにはメリットがない。
また、2019年11月発売のZ50より性能の劣るカメラを2022年に発売しても商品力が弱い。
したがって、Z50の単なる下位モデルではなく、ソニーのVLOG CAM「ZV-E10」の対抗機種になるのではないか?
具体的には、Z50の軍艦部のEVFを外し、VLOG撮影に特化したEVFレスのミラーレス一眼カメラになるのではないか?
性能的にも、Z50と同等かそれ以上で、機種名も「Z30」ではなく「VZ30」「VZ50」になるのではないか?
値段的にも、10万円~15万円で、Z50の下位機種ではなく、別シリーズのカメラとなるのではないか?
VLOG用なので、自撮りに都合がいいように背面液晶は、Z50のように下にフリップするのではなく、上へのフリップするか、バリアングルになるのではないか?
値段的にZ50と同等か高く販売するのであれば、商品力を高める必要がありバリアングルの可能性が高いと思う。
ソニーのZV-E10の有効画素数は2,420万画素なので、ニコンの新製品もスペックダウンすることなくZ50の2,088万画素センサーをそのまま利用するのではないか?
重さも、ソニーのZV-E10の343g(バッテリーとSDカードを含む)に対抗するため、Z50の450g(バッテリーとSDカードを含む)よりも軽量化して350g~400gとなるのではないか?
ソニーのα7cはポップアップ式EVFを搭載しながら重さは509gで、α7Ⅲの650gから141g軽量化している。したがって、Z50からEVFを完全に取り除けば50g~100gの軽量化は可能と思われる。
ニコンは一眼レフ機の開発を停止しているので、一眼レフのエントリーモデルは発売されないと予想される。
以下は過去記事
D4000が発売か?
発売が噂されている「Z30」がソニーのVLOGCAM「ZV-10」のライバル機種となるならば、ダブルレンズキットで8万円程度の価格帯の商品がないことになる。
そこで、単なるZ50の下位機種ではない全く別のコンセプトの新型モデルが発売される可能性もあるのではないか?
例えば、D5600とD3500(一眼レフ)はバリアングル液晶かチルト液晶かの違いくらいしかなく、スペック的にはかなり近い。
したがって、D5600とD3500の後継機は2機種の中間となるD4000に統一されるのではないか?
D5600やD3500でもエントリー機としては十分性能が高いので、D4000は大幅な性能向上の必要はない。
むしろ、価格を押さえるために従来機よりも若干のスペックアップに止め、ダブルズームキットで8万円くらいで販売するのではないか?
膨大なDXレンズをマウントアダプター(FTZ 約3万円/重さ135g)なしで利用できるメリットは大きい。
特にAF-PレンズはAFも速く、今後10年くらいは使えるレンズだと思うが、ボディが発売されずレンズ資産を活かせていない。
一部で、レトロタイプのニコンZFCが人気となっている。もしかしたら、ニコンZFCのようなレトロタイプのDXレンズ対応のミラーレス一眼となるのではないか?
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