「EOS R10+RF24-105mm」
キヤノン EOS R10にフルサイズ用レンズ「RF24-105mm F4-7.1 IS STM」を装着して撮影したが、画質はかなりいい。
キヤノン EOS R10は表面照射型センサーで、富士X-S20は裏面照射型センサーなので「X-S20」の方が暗所に強いと思っていた。
しかし、EOS R10にフルサイズレンズを装着して撮影すると、X-S20との差はほとんどない。
左「EOS R10+RF24-105mm」/右「Fuji X-S20+XF10-24mm」
EOS R10(RF24-105mmF4-7.1 IS STM)24mmで撮影
X-S20(XF10-24m)24mmで撮影
X-S20は裏面照射型センサーで、R10は表面照射型センサーだが、思ったよりも差がない。
EOS R10(RF24-105 F4.7-7.1)24mm
FUJI X-S20(XF10-24mm F4 R OIS WR)18mm
等倍で比較するとX-S20の方が画質がいいが、SNS用に縮小すれば違いは分からない。
価格
- EOS R10+RF24-105mmF4-7.1 IS STM(中古美品)=11万円+5万円=16万円
- X-S20+XF10-24mm=20万円+12万円=32万円
カメラボディとレンズの合計の値段は、R10が16万円、X-S20は32万円と価格差が2倍あるが、画像はほとんど同じ。
EOS R10のセンサーは表面照射型センサーだが、もしかしたら再設計しているのかもしれない。
一方、X-S20のセンサーは裏面照射型センサーだが、前のモデルX-S10(2020年11月発売)と同じだから、ちょっと古いかもしれない。
AFについて
X-S20のAFも悪くはないが、EOS R10の方が速いし正確だと思う。
キヤノンEOS R10のキットレンズ(RF-S18-45mm)は小口径で外観がよくない。
しかし、フルサイズ用のレンズ「RF24-105mm F4.7-7.1」を装着すると外観もいいし、画質もX-S20に匹敵する。
しかも、値段もカメラとレンズ(RF24-105mm F4.7-7.1/中古美品6万円)で合計16万円なので、コスパもいい。
さらに、フルサイズ用レンズだと、将来的にボディをフルサイズに移行しやすい。
一般的用途なら「キヤノン EOS R10+フルサイズレンズ」が正解かもしれない。
但し、ニコンZ50Ⅱが高性能AFを搭載してくれば、ニコンZ50Ⅱが正解になるかもしれない。
ニコンとキヤノンの違い
- ニコンZ50はキッドレンズが優秀でAPS-Cで完成してしまうので、フルサイズに移行しにくい。
- キヤノンのAPS-Cレンズは光学性能がよくなく、フルサイズレンズを買ってしまうので、フルサイズに移行しやすい。
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左「EOS R10+RF24-105mm」/右「ニコンZ50+Z DX12-18mm」
EOS R10とニコンZ50の画質もほぼ同じ。
どちらを選ぶかは、レンズによると思う。
ニコン「Z DX12-18mm」は、APS-Cレンズで焦点距離は換算18mm-27mmで超広角から標準までカバーする。重さも205gで軽量なので使い勝手がいい。
EOSのAPS-Cレンズ(RF-Sマウント)では「RF-S10-18mm」(換算16mm-28.8mm)があるが、見た目が小さく沈胴式でコンデジぽい。
デザイン的には、ニコン「Z DX12-18mm」の方がいいし、一般的な用途なら「換算18mm-27mm」で十分撮影できる。
しかし、ニコンの広角端の焦点距離は換算18mm、キヤノンは換算16mmで2mmの差が必要な場合は、キヤノンにするしかない。
これは、何を撮影するかによって決まってくる。
ボディ | キヤノン EOS R10(10万円) |
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レンズ |
RF15-30mm F4.5-6.3 IS STM(中古美品7万円) APS-Cに使用した場合の焦点距離 換算24mm~48mm |
レンズ | RF24-105mm F4.7-7.1(中古美品5万円)
APS-Cに使用した場合の焦点距離 換算38.4mm~168mm
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レンズ2本合計 | 換算の焦点距離
24mm-168mm |
合計金額 | 22万円(ボディ+レンズ2本) |
超広角レンズが必要な場合は、「RF-S10-18mm」(換算16mm-28.8mm・5万円)を追加購入すればいい。
ただし、レンズが小さく、沈胴式なのでコンデジみたいで、デザインは好き嫌いがあると思う。
ボディ | ニコンZ50(10万円) |
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レンズ | Z DX12-18mm f/3.5-5.6 PZ VR
換算18mm-27mm 5万円 |
レンズ | Z DX 18-140mm f/3.5-6.3 VR
換算27mm-210mm 7万円 |
レンズ2本合計 | 換算の焦点距離
換算18mm-210mm |
合計金額 | 22万円(ボディ+レンズ2本) |
別の組み合わせとして、ニコンZ50のダブルレンズキット(15万円)+Z DX12-18mm(5万円)=20万円の組み合わせでほとんどの物が撮影できる。
但し、標準レンズ「Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」の映りはいいが、沈胴式でコンデジみたいでデザインは好き嫌いがあると思う。
Z50は2019年発売だが解像度はEOS R10よりもいいが、AF性能はEOS R10の方がいい。
EOS R10の方が撮影のテンポがよく、撮影して楽しい。
ボディ | フジX-S20(20万円) |
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レンズ | XF18-55mm
換算27mm-82.5mm 7万円 |
合計金額 | 27万円(ボディ+レンズ1本) |
フジX-S20はボディだけで20万円で、標準レンズ1本を追加購入すれば27万円になる。
しかし、2024年5月に発表されるXF16-50mmの価格は13万円なので、X-S20と標準レンズ1本で33万円になる。
さらに望遠レンズXF70-300mm(11万円)または超広角レンズXF10-24mm(12万円)のどちらか1本を追加購入するとボディとレンズ2本で合計45万円になる。
しかも、SNS用に縮小すると、映りはZ50やR10とほとんど変わらない。
ただ、フジX-S20はボディ内手振れ補正が搭載されており、単焦点レンズの性能が高いし、中古の流通量も多い。
したがって、撮りたいものが決まっている場合、X-S20と単焦点レンズ1本(中古美品で5万円)なら25万円で収まる。
また、X-S20とXC15-45mmのレンズキットなら22万円となるので、ここから始めることもできる。