キヤノン「フルサイズミラーレスカメラ EOS R8」が2023年4月14日に発売された。
フルサイズながら461g(バッテリーとSDカード含む)という軽量を実現した。
また、キットレンズの「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」の重さは210gで、R8と合計で671gとなる。
展示機を触ってみたが、キットレンズRF24-50mmは予想よりも暗かった。
もしかしたら、バッテリー容量が少ないため、モニタの輝度を下げているのかもしれない。
スペック的にR6markⅡの「サブ機」にいいと思ったが、バッテリーに互換性がない。
メイン機としては微妙
R8をメイン機に使うのは、微妙。
というのは、EVFは0.39型236万ドットとスペック不足。
背面モニタは3.0型162万ドットで合格点だが、バッテリー容量が少なく、輝度を上げると撮影枚数が少なくなるかもしれない。
R8の撮影枚数は、ファインダー撮影で静止画150枚(省電力優先で220枚)、モニター撮影で静止画290枚(省電力優先で220枚)しか撮影できない。
R6 Mark IIは、ファインダー撮影で静止画320枚(省電力優先で450枚)、モニター撮影で静止画580枚(省電力優先で760枚)とR8の2倍以上撮影できる。
手振れ補正なしは、レンズに手振れ補正があれば問題ないが、バッテリー容量が少ないのはかなりの欠点。
バッテリー
R6 Mark IIのバッテリーは「LP-E6」で80g、 R8は「LP-E17」で45g。
R8に「LP-E6」を搭載すると、カメラ重量は461gから35g増加して495gとなるが、フルサイズミラーレスカメラとしては軽量だし、許容範囲だと思う。
もしかしたら、バッテリー容量が小さいためにEVFの消費電力が少ない236万画素となったのかもしれない。
極端に軽量化したために、電力消費が少ない部品構成にしたため、全体的な性能はかなりスペックダウンしていると思う。
R6 Mark IIのバッテリーと互換性がなく、サブ機にもならない。
レンズ問題
キットレンズRF24-50mmはやや暗い。
使い込んでくると、「RF24-105mm F4(700g)」くらいが欲しくなると思う。
そうすると、ボディの重さは461gなのでフロントヘビーになって撮影しにくくなると思う。
軽量高性能のRFレンズが商品化されておらず、使えるレンズが少なすぎる。
結論
バッテリー容量が少ない。
さらに、手振れ補正付の明るい軽量レンズが少ないので、購入することはないと思う。
もし、後継機が、R6 Mark IIと同じバッテリー「LP-E6」を搭載し重量500gまでで、軽量のレンズが揃ってくると購入するかもしれない。
実売価格
- ボディ単体:237,600円
- レンズキット(RF24mmー50mm):264,330円
スペック
- 有効画素数2420万画素
- 映像エンジン(DIGIC X processor)
- Dual Pixel CMOS AF II
- 被写体検出(飛行機、鉄道、自動車、動物)
- 秒40コマ(電子シャッター)
- 秒6コマ(電子先幕+メカシャッター)
- 4K 60p (6K オーバーサンプリング)
- フルHD 180fps
- C-Log3
- ボディ内手振れ補正は搭載しない
- 重さ461g(バッテリーやSDカードを含む)
- 約132.5×86.1×70.0mm
- SDシングルスロット
- キットレンズ(RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM・新開発)
- 価格はボディ単体で26万4,000円、レンズキット29万3,700円
- 背面モニターは3.0型162万ドット
- EVFは0.39型236万ドット
- バッテリーはEOS RPやEOS R10と同じ「LP-E17」
コメント
当初、「EOS PR」と「EOS R」を統合した後継機と思われていたが、R6 markⅡの軽量化モデルのような感じがする。
実際、R6 markⅡと同じセンサーと搭載し、上位機種と同じ高性能AFを搭載しており、価格はボディ単体で約26万円と「EOS PR」よりもかなり高くなっている。
ボディ内手振れ補正は非搭載で、手振れ補正付きレンズを使用すれば問題はないが、レンズの選択肢が少なくなるかもしれない。
自分の使いたいレンズに手振れ補正が搭載されているか確認した方がいい。
フルサイズミラーレスカメラのエントリー~ミドルモデルとしては十分な性能。
ただ、電子シャッターは、R6 markⅡと同様のローリングシャッター歪が出るらしい。
人によっては許容範囲かもしれないが、高速の動体を撮影する場合は確認した方がいいと思う。
キットレンズ(RF24-50mm)も軽量でいいが、F値がF4.5-6.3なので、やや暗いなど、割り切った使い方となる。