ニコンZ50Ⅱ
全体的な比較
- ニコン「Z50Ⅱ」とキヤノン「EOS R10」を比較すると、センサー性能は互角
- キットレンズは「ニコンZ50Ⅱ」の方がいいが、R10もフルサイズレンズを使用すれば互角になる。(ただし、ニコンZ50ⅡのWレンズキットの方がコスパがいい)
- 動画機能は「ニコンZ50Ⅱ」の方は性能がいい
- 重さはニコンZ50Ⅱ(550g)・EOS R10(429g)
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レンズ
APS-C用レンズ(キットレンズ)は、ニコンの方が性能がいい。
ただしキヤノン「EOS R10」はフルサイズ用レンズを使うと、ニコンZ50Ⅱとほぼ同じ性能になる。
重さ
重さは、ニコン「Z50Ⅱ」が550gで、キヤノン「EOS R10」429gと121g違う。
個人的にはカメラボディ500g、レンズ300gの合計800gが許容範囲なので、ニコンZ50Ⅱはやや重い。
ただ、ニコンZ50Ⅱはグリップが握りやすいので、数字よりも軽く感じるかもしれない。
動画
ニコンZ50Ⅱは動画機能を強化し、熱対策のためボディが重くなっていると思う。
したがって、動画ユーザーであれば、ニコンZ50Ⅱの方がいいと思う。
メカシャッター
EOS R10のメカシャッターは音も振動も大きいので、電子シャッターで撮影している。
ニコンZ50Ⅱの方がメカシャッターのフィーリングはいいと思う。
電子シャッターは、ローリングシャッター歪が発生するので、動きの速い物を撮影するには不向き。
したがって、動き物を撮影するなら、ニコンZ50Ⅱの方がいいと思う。
被写体認識AF
ニコンZ50Ⅱの被写体認識は、9種類(人物、犬、猫、鳥、飛行機、車、バイク、自転車、列車)。
キヤノンEOS R10の被写体認識は、3種類(人物、動物優先、乗り物優先)。
特定の物体、例えば「鳥」を撮影する場合は、ニコンZ50Ⅱの方がいいと思う。
しかし、「飛行機」「電車」「車」などは、キヤノンEOS R10の被写体認識AF「乗り物優先」も優秀なので、一般的な使用であれば互角だと思う。
写真(標準~望遠)
写真で、標準~望遠を撮影する場合、ニコンZ50ⅡもキヤノンEOS R10(フルサイズ用使用)もレンズがそろっているので、ほぼ同じくらいの性能になると思う。
ただし、ニコンZ50Ⅱのキットレンズの方が優秀なので、コスパはニコンZ50Ⅱのダブルレンズキット(18万円)の方がいい。
キヤノンEOS R10(11万円)+「RF15-30(7万円)」+「RF24-105(6万円)」+「RF100-400(8万円)」=34万円になる。
現実には、キヤノンR10(11万円)とフルサイズレンズ1本で始めることになると思うが、その場合でもボディとレンズ1本の合計で17万円~19万円になる。
なにを撮影するか決まっている場合は、キヤノンEOS R10+フルサイズレンズ1本(合計17万円~19万円)で始めるのもいい。
しかし、撮影する物が決まっていない場合、標準~望遠まで撮影できる「ニコンZ50ⅡのWレンズキット(18万円)」の方がコスパがいい。
まとめ
風景やポートレートなどの「動かない」静止画を撮影するなら裏面照射型センサー搭載で画質がいい「X-M5」(355g・12万円キタムラ価格・2024年11月28日発売)という選択肢もある。
「動画ユーザー」や「動きの速い物」を撮影するなら、ニコンZ50Ⅱがいいと思う。
写真がメインで軽いボディがいい場合はキヤノンEOS R10がいいと思う。
APS-Cレンズ(キットレンズ)だけで撮影したい場合は、ニコンの方がレンズ性能が高いのでニコンがいいと思う。
個人的には、「NIKKOR Z DX 12-28mm」(重さ205g)を使用しているが、性能がいいので気に入っている。
重さもニコンZ50Ⅱ(550g)とレンズ(NIKKOR Z DX 12-28mm:205g)の合計755gで許容範囲だと思う。
むしろ、ニコンZ50Ⅱの方がボディが大きく、レンズとのバランスがよく、旅行、ストリートスナップ、テーブルフォトにちょうどいいかもしれない。
ただ、旅ブログを運営しているので、換算16mmが必要なシーンがある。
そのため、どうしても、キヤノンEOS R10(RF-S10-18)を持ち出すことが多い。
換算16mmについては、スマホで撮影してもいい。しかし撮影する枚数が多く、スマホとカメラの2つのフォルダになると後から整理するのが面倒だし、間違って消去する可能性も多くなる。
- 換算16mmが絶対必要ならEOS R10
- 換算18mmでいいならニコンZ50Ⅱ(アダプターを使えばAF-P10-20mmも使える)
- 換算24mm~望遠なら、EOS R10(+フルサイズレンズ)もニコンZ50Ⅱ(Wキットレンズ)も性能は互角、ただしコスパはZ50Ⅱの方がいい
- 重さはEOS R10(429g)・ニコンZ50Ⅱ(550g)なので、軽い方がいいならEOS R10
- ちょっと重くても、しっかりグリップを握りたいなら、ニコンZ50Ⅱ
XTZ (マウントアダプター )
焦点工房からXTZ (マウントアダプター :レンズ側:富士フイルムX / ボディ側:ニコンZ)が発売されている。価格は約36,000円
Z50には対応しているが、Z50Ⅱに対応しているかは不明。
もし、Z50Ⅱに対応するなら、富士フィルムのレンズ(手振れ補正つき)を利用できる。
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