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【富士フィルム】X-S10 新型ミラーレス一眼カメラ 2020年11月発売(X-T4に肉薄する高性能)

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X-S10(レンズXF10-24mmF4 R OIS WR)

 

富士フィルムのミラーレス一眼カメラ「X-S10」が2020年11月19日に発売された。

上位機種の「X-T4」と同じ「X-Trans CMOS 4センサー」を搭載しながら、より小型化したもので、ボディ単体の店頭価格は約12万円(税込)と「X-T4」の実売価格20万円(税込)よりも大幅に安くなった。

APS-Cミラーレスカメラとしては、高性能と軽量性を両立させた最良のカメラと思って購入した。

実際、(レンズ)「XF10-24mmF4 R OIS WR」で撮影すると期待通りの解像感で素晴らしい。

X-S10とXFレンズの組み合わせなら、APS-Cカメラとして最高画質で撮影できる。

しかし、キットレンズの望遠(XC50-230mm)は画質が悪く、ニコンZ50(NIKKOR Z DX 50-250mm)の足元にも及ばない。(下に作例あり)。

結論として、X-S10のボディ性能は高いが、それを引き出すには高価なXFレンズが必要だと思う。

したがって、キットレンズだけで撮影するのならばZ50の方がいいと思う。

 

AF速度は0.02秒と超高速(裏面照射型センサー搭載)というが、ソニーα6600よりも遅く、ニコンZ50と比較しても特に速いとは思えない。

X-S10はボディ内手ブレ補正を装備しており、ソニーα6600より効きがいい。

18種類の「フィルムシミュレーション」を使用できる。

「auto」モードが充実しており、シャッターを押すだけで、綺麗な写真が撮影できる。

X-T4は607g(バッテリー・メモリーカードを含む)と重いが、X-S10は465g(バッテリー・メモリーカードを含む)と軽量で1日中持ち歩いても疲れない。

X-S10のグリップは深く持ちやすいので、数字上の重量465gよりも軽く感じる。

キットレンズの「XC15-45mm」は電動ズームで、動画撮影時もスムーズに動くが、好き嫌いがあると思う。

 

「X-S10」「Z50」「 OM-D E-M5」と比較
比較のため、敢えて約800m~1000mの距離から厳しい環境で撮影した。
結果、X-S10のキットレンズ(XC50-230mm)で撮影した画像よりも、ニコンZ50のキットレンズ(NIKKOR Z DX 50-250mm)で撮影した画像の方が画質がいい。

 

フジX-S10(レンズ XC50-230mm)

 

ニコンZ50(レンズ NIKKOR Z DX 50-250mm)

 

ニコンZ50のキットレンズは極めて優秀で、キットレンズの画質を比較するとニコンZ50の方がいい。

X-S10の性能はキットレンズ(XCレンズ)では引き出せない。

しかし、X-S10に1本12万円のレンズ(XF10-24mmF4 R OIS WR)を装着して撮影すると見違えるように画質がよくなる。

つまり、X-S10ボディの性能は高いが、キットレンズの性能はそれほどでもないということだと思う。

したがって、X-S10ボディに10万円くらいのXFレンズを装着しないとニコンZ50よりもいい画質にはならない。

 

 

オリンパスOM-D E-M5 MarkⅢ(レンズ M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0-5.6 R )

実売1万円のレンズだが、画質がかなりいい。

 

キットレンズだけで撮影したい人ならZ50の方がいい

ニコンZ50のダブルレンズキットはキャッシュバックを含めると実質12万円なので、あきらかにニコンZ50の方がコストパフォーマンスがいい。

しかし、ニコンZ50にはセンサークリーニング機能がなく、ボディ内手ブレ補正もない。

もっとも、ニコンZ50のキットレンズはレンズ内手ブレ補正が優秀なので、キットレンズを使用する限り「手ブレ」については問題はない。

しかし、ニコンZ50用の超広角レンズがないので、FTZアダプターを装着してAF-P10-20mmレンズを使用するしかない。

一方、X-S10はキットレンズ(XCレンズ)ではなく、XFレンズや他社レンズで撮影しないと高性能を引き出せない。

仕様 X-S10 X-T4 X-T30
画素数 2,610万画素(X-Trans CMOS 4センサー) 2,610万画素(X-Trans CMOS 4センサー) 2,610万画素(X-Trans CMOS 4センサー)
サイズ 126.0×85.1×65.4mm 134.6×92.8×63.8mm 118.4×82.8×46.8mm
重量 465g(バッテリー・メモリーカードを含む) 607g(バッテリー・メモリーカードを含む) 383g(バッテリー・メモリーカードを含む)
ボディ内手ぶれ補正 6段 6.5段 ×
EVF 236万ドット(有機EL) 369万(有機EL) 236万ドット(有機EL)
モニタ バリアングル104万ドット バリアングル162万ドット チルト104万ドット
動画 4K30P 4K60P 4K30P
FHD240P FHD240P FHD120P
センサークリーニング 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式 圧電素子による超音波方式
ボディ単体、レンズキット価格
モデル 価格(税込)
ボディ単体 118,800円
ボディ+XC15-45mm(フィルター径 52mm) 128,700円
ボディ+XF18-55mm(フィルター径 58mm) 168,300円
ボディ+XC15-45mm(フィルター径 52mm)+XC50-230mm(フィルター径 58mm) 148,500円

X-S10本体の性能は高いが、キットレンズではその性能を発揮できない。とくにXC50-230mmの画質がよくないので、ダブルレンズキットはおすすめではない。

キットの中で画質にこだわるなら、XF18-55mmがおすすめだが、広角側が18mm(換算27mm)なのでやや画角が狭い。

一方、XC15-45mmは広角側が15mm(換算22.5mm)なので画角は広いが、画質はそれほどよくない。

多少値段は高くなるが、ボディ単体と気に入ったレンズを別々に購入する方がいいのではないか?

例えば、標準ズームならばXF16-80mm(2019年発売、重さ440g、実売9万円)、望遠ズームならばXF70-300mm(2021年発売、重さ580g、実売10万円)などがいいと思う。

また、フジの単焦点レンズは優秀なので、被写体に合わせた単焦点レンズを選択するといいと思う。

 

X-S10とZ50(ニコン)の違い

Z50は、Zマウントだが、DX専用のレンズはキットレンズの3本(16-50mm/50-250mm/18-140mm)だけしかない。

Z50はフルサイズ用Zマウントレンズを使用できるが、1,000万画素にクロップされ、レンズの焦点距離も1.5倍となる。

Z50には「センサークリーニング機能」がない。しかし、X-S10は「圧電素子による超音波方式」のセンサークリーニング機能がある。

α6400はボディ内手振れ補正がない。

α6600はボディ内手振れ補正があるが、効きがよくない。

 

仕様 X-S10 Z-50 α6400 α6600
有効画素数 2,610万画素 2,088万画素 2,420万画素 2,420万画素
ボディ内手ブレ補正 〇6段 × ×
センサークリーニング 圧電素子による超音波方式 × 超音波振動によるアンチダスト機能 イメージセンサーシフト駆動
重量 465g(バッテリー・メモリーカードを含む) 450g(バッテリー・メモリーカードを含む) 403g(バッテリー・メモリーカードを含む) 503g(バッテリー・メモリーカードを含む)
サイズ 126.0×85.1×65.4mm 126.5×93.5×60mm 120.0×66.9×59.7mm 120.0×66.9×69.3mm